デラウェア州のコーポレーションは、毎年義務付けられている年次報告・フランチャイズ税納付を2年間怠ると、法人格の状態がActive(有効)からVoid(無効)と変わり、法人格停止の行政処分となります。
これを解消するためには、怠った全ての年次報告、フランチャイズ税とそのペナルティを納付する必要があります。ペナルティの額はDivision of Corporations, Franchise Tax Section(コーポレーション部門フランチャイズ税課)に照会します。その後、Certificate for Renewal and Revival of Charter(再生復活登記申請書)をDivision of Corporations(コーポレーション部門)に提出すれば、法人格は復活されます。
なお、怠った期間が長期に渡る場合、ペナルティが積み上がり、法人格の復活に多額の費用が掛かりることになります。例えば、最低フランチャイズ税が適用されていた会社が5年間支払いを怠っている場合、フランチャイズ税とそのペナルティの合計は3,000ドル以上になります。ただし、特例があり、5年以上怠っている会社は現行のフランチャイズ税の3倍を支払えば、全てのペナルティを支払ったと見なす、となっています。
この特例により計算すると、現行の最低フランチャイズ税175ドル×3=525ドルで済むことになります。
デラウェア州政府としても税収拡大のため、高額なペナルティのため復活を諦めるのではなく、復活し毎年定期的にフランチャイズ税を支払ってもらいたい、との思いからでしょう。
参照:デラウェア会社法§312 Revival of certificate of incorporation, (g)