明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
年末年始は12月29日や1月1日登記指定の新しいお客様の手続きを行ないながら、穏やかに過ごすことができました。
さて、1月はデラウェア州年次報告、大半の会社の税務申告、Form 1099-MISCの提出と当社にとって最も忙しい時期です。
その中でも、Form 1099-MISCについて説明させていただきます。
Form 1099-MISCとは
Form 1099-MISCとは、主にサービス対価の所得申告漏れを防ぐ目的で、IRSが報告を義務付けているフォームの一つです。
当フォームは3枚の複写式になっており、サービス対価を支払った側が作成し、IRS・州税務局・対価受取人に送付する必要があります。
当フォームには対価受取人の納税者番号を記載する必要があり、税務当局はコンピュータ上で紐付けが容易にできるようになっています。
つまり、サービス対価の受取り側の申告者が過少申告した場合、一網打尽、税務当局側は即座に発見することができるという仕組みです。
報告の対象となる支払
Form 1099-MISCの報告対象となる対価受取人は、主に個人経営者(Independent Contractor)です。以下の支払内容が主な報告対象となります。
- 年間$600以上の個人経営者(Independent Contractor)へのサービス提供の対価としての支払い
※コーポレーションへの支払いは対象外となります。 - 年間$600以上の賃料(不動産エージェントへの支払いは除く)、医療保険、弁護士、会計士、医者などへの料金の支払い
- 年間$10以上の 印税、著作権使用料の支払い
- 配当金、非課税利息収入の代りとしての、年間$10以上のロイヤルティー、又はブローカーへの支払い
- 取締役への支払い(源泉徴収済みは対象外)
報告期限
Form 1099-MISCの報告期限は次のとおりです。
- 対価受取人: 1月末日
- IRSと州税務局: 2月末日
注意点
支払人はあらかじめ対価受取人の納税者番号(SSNまたはEIN)を把握しておく必要があります。
これは、Form W-9(納税者番号要求・証明フォーム)を対価受取人から返却してもらうことによって確認できます。
支払人はForm W-9を保存すればよく、当局に提出する必要はありません。
もし、対価受取人の納税者番号の確認ができない場合、支払人は28%の予備源泉徴収を行なわなければなりません。