先日、日本支店設立をお手伝いした米国企業様より少々珍しい相談がありました。
その内容は、日本の銀行口座の名義が長く、お客様が振込む際に間違えることが多いため、日本支店の商号を短くまたは簡単にできないかというものです。
この日本支店の商号は英字で40文字、日本人になじみが薄い単語も含まれ、確かに間違えやすいと思われます。米国でも長年事業を行なっているため、本社の商号を変更することはできないとのことでした。
この会社が口座開設している銀行は、短縮名義を認めておらず、登記上の商号がそのまま口座名義になるそうです。
米国では会社がトレードネーム(事業上の名称)を登記することができますが、日本では同じような制度はありません。
結論としては、日本支店の商号を米国本社の商号より短くしたり簡単にすることはできないことを伝え、短縮名義が使える銀行を探すことをおすすめしました。(一部の銀行では、短縮名義を認めているようです。)
ちょっと、珍しい相談です。
今から会社設立する方の参考になれば幸いです。
更新日:2016-12-03