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アメリカの法人銀行口座開設事情

近年、アメリカではテロ資金流入やマネーロンダリングの対策のため
以前に比べ法人口座の開設審査が厳格になってきています。

大手金融機関で口座開設しようとする場合は、
現地事務所のリース契約後でなければ開設できない例も報告されており、
ペーパーカンパニーの場合は開設が困難とされています。

幸い現在のところ、ロサンゼルスやハワイなどの日本企業との関わりが
多い銀行では、(日本人に対する信頼が高いためか)
日本人のみの役員で構成されたアメリカ法人であっても開設できたという
ケースが多くなっています。

特にハワイにおいては、ある銀行の副社長いわく、
違法性の無い口座であれば特にお断りする理由がない
とのことですので、今のところペーパーカンパニーであっても口座開設は
可能と思われます。

ただし、ハワイ法人であるか、他州法人の場合はハワイ支店を登録する
必要があるようです。

口座には、セービング口座(普通預金)とチェッキング口座(当座預金)が
ありますが、通常、法人の場合は、小切手の使用が可能なチェッキング口座を
利用します。

アメリカでは月十数ドルの口座管理料を支払うのが常識です。
ただし、口座残高によっては口座管理料が無料になるメリットがあります。

例えばハワイの「セントラル・パシフィック・バンク」のチョイス・チェッキングと
いう商品では残高500ドルを上回ると無料になります。

ここでは、一般的に、法人口座開設時に必要なものをご紹介します。

・設立証明書(または基本定款)
・付属定款
・コーポレートシール
・パスポート
・開設時の預金(最低100ドルの商品が多い)
・連邦納税者番号を証明する書類(IRSから届いたレターなど)
・州納税者番号を証明する書類
・事業内容や事業計画を説明する書類等(任意)

なお、銀行によっては上記以外のものを要求することもあります。
具体的には口座開設を希望する銀行に直接確認することが確実
と思われます。

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更新日:2016-12-03

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