会社登記におけるアメリカと日本の大きな違いの一つに「レジスターエージェント」があります。
アメリカのほぼ全ての州において、会社の郵便住所とは別に州内に住所を有する(私書箱は不可)レジスターエージェントの登記を義務付けています。
さて、この「レジスターエージェント」とは何でしょう??
会社登記は州法に基づいて行います。
従って、会社に対する様々な州法の適用範囲は州内ということになります。
一方で、登記した州内で事業を行なわない会社も多く存在します。
例えばデラウェア州の場合、登記している会社の多くは州内で事業を行なっていません。
そうなると、州政府やその関連機関からの通達や命令などが会社に伝わらない可能性があります。主にそれを防ぐために州内のレジスターエージェントを指定し登記することになっています。
また、レジスターエージェントの最も重要な役割は、会社が裁判における訴訟や出廷命令の対象となった際に送達を受理(Service of Process)することです。
その他、州政府や連邦政府とそれら関連機関からの公的な通知書を受理することもあります。
特に裁判所からの送達について受理を怠ると、会社にとって大きなダメージとなることがあります。レジスターエージェントが怠ったことを理由とする上告は極めて難しいからです。
このようにレジスターエージェントは重要な存在ですので、信頼のできる弁護士または専門会社に依頼するのが一般的です。
では、次回もお楽しみに!
<ご注意>
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